「食事の量は減らしているのに、体重が落ちない」
「むしろ食べない方が太っている気がする」
35歳を過ぎてから、このような悩みを抱える方が非常に多くなります。
しかし、原因を「代謝が落ちたから仕方ない」と諦めていませんか?
実は、食べていないこと自体が太る原因になっているケースがほとんどです。
そして、その最大の問題が朝食を抜く習慣です。

「食べないと痩せる」は35歳以上には通用しない
20代の頃は食事を減らせば体重が落ちた、という経験をお持ちの方も多いと思います。
しかし、35歳を過ぎると同じ方法が通用しなくなります。
その理由は、体の「省エネモード」にあります。
たとえば、食事回数が少なく長時間エネルギーが入ってこない状態が続くと、体は「飢餓状態」と判断します。
すると、生命を維持するために基礎代謝を意図的に下げ、少ないエネルギーでも生き延びられるよう体を作り変えていきます。
つまり、これが「省エネモード」です。
さらに、省エネモードに入った体は入ってきたエネルギーをできるだけ脂肪として蓄えようとします。
そのため、食べていないのに脂肪が増えるという状態が生まれるのです。
① 朝食を抜く・食事回数が少ない → 体が飢餓状態と判断
② そのため、基礎代謝を下げて省エネモードに切り替える
③ さらに、筋肉を分解してエネルギーに変える(筋肉量が減る)
④ その結果、入ってきたエネルギーを優先的に脂肪として蓄える
⑤ つまり、食べていないのに体脂肪が増え、体重が落ちない状態になる
朝食を抜くことが最も体を太らせる

上海に住む方から最も多く聞く習慣のひとつが「朝食を食べない」です。
「朝は時間がない」「食欲がない」「その分カロリーを抑えられる」
理由はさまざまです。
しかし、栄養士の視点から言えば、朝食を抜くことは一日の代謝を最も効率よく下げる行為です。
なぜなら、睡眠中は約8時間、体にエネルギーが入ってきません。
そのうえ朝食を抜くとさらに昼まで続き、体は12〜16時間以上の絶食状態になります。
これだけ長い時間エネルギーが入ってこなければ、体が省エネモードに切り替わるのは当然の反応です。
さらに深刻なのが筋肉への影響です。
省エネモードでは体は筋肉を分解してエネルギーを作り出します。
その結果、筋肉量が減って基礎代謝がさらに下がるという悪循環に入ります。
| 朝食を抜いた場合 | 朝食を食べた場合 |
|---|---|
| 体が省エネモードに入る | 代謝のスイッチが入る |
| 筋肉が分解されやすい | 筋肉量を維持しやすい |
| 昼食・夕食で血糖値が急上昇 | 一日の血糖値が安定する |
| 夜の過食につながりやすい | 夜の食欲が自然に落ち着く |
35歳以上が朝食で意識すべきこと
では、何を食べればいいのでしょうか。
朝食は食べさえすれば何でもいいわけではありません。
特に、タンパク質を必ず含めることがポイントです。
なぜなら、タンパク質は筋肉の材料であり、代謝を維持するために欠かせない栄養素だからです。
朝にタンパク質を摂ることで、一日の筋肉分解を防ぎ、代謝を高い状態に保てます。
上海在住の方におすすめの朝食例
✦ 卵1〜2個+バナナ1本
卵でタンパク質、バナナでエネルギーと食物繊維を補給。さらに、5分あれば準備できる手軽さも続けやすいポイント。
✦ 無糖ヨーグルト+ナッツひとつかみ
タンパク質と良質な脂質の組み合わせ。その結果、血糖値を安定させながら腹持ちもよくなる。
✦ 豆腐(冷奴・温奴)+みそ汁
日系スーパーで手に入る。また、植物性タンパク質のため胃腸への負担も少ない。
✦ 納豆+ごはん少量
発酵食品×タンパク質×炭水化物の理想的な組み合わせ。さらに腸活にも効果的。
✦ プロテイン1杯
「朝は食欲がない」という方はまずここから。水や豆乳に溶かすだけでタンパク質をしっかり補給できる。
「朝は食欲がない」という方は、最初からしっかり食べようとしなくて大丈夫です。
まずプロテイン1杯から始めてください。
体が朝食に慣れてくると、自然と朝の食欲が戻ってきます。

まとめ——「食べない」ではなく「正しく食べる」が35歳からの答え
食べていないのに太るのは、意志の問題でも年齢のせいでもありません。
つまり、体が省エネモードに入っているサインです。
しかし、正しく食べることで代謝は必ず戻ります。
まず朝食を食べることから始めてみてください。
① 朝食を必ず食べる
代謝のスイッチを朝に入れる
② そのうえで、朝食にタンパク質を必ず含める
卵・豆腐・納豆・ヨーグルトから選ぶ
③ 難しければプロテイン1杯から始める
朝食のハードルを下げることが継続の鍵
④ 「食べない」ダイエットをやめ、3食食べて代謝を維持する発想に切り替える
35歳からの体は、食べないことへの罰として太ります。
一方で、正しく食べることへのご褒美として痩せます。
まず朝食を食べることから、今日始めてみてください。
CONSULTATION
「食べてないのに太る」を根本から解決したい方へ
「何をどう食べれば代謝が戻るのか知りたい」
「朝食を食べる習慣をつけたいが何から始めればいいかわからない」
そのような方こそ、まず一度ご相談ください。上海在住14年の管理栄養士が、あなたの生活リズムと体質に合わせた食べ方を一緒に考えます。
中国在住の方 ▸ WeChat ID: animare09